エコアクション21|中小企業が取り組みやすい環境経営

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今回は、エコアクション21について分かりやすく解説します。
ここで分かることは以下の通りです。

エコアクション21とは何か
エコアクション21のメリット
取得方法と具体的な取り組み

では、さっそく解説していきます。

 

エコアクション21とは

地球温暖化や資源エネルギー減少などの環境問題に対し、企業としても対策が必要であり、ISO14001の取得が必然とされています。

しかし、国際規格であるISO14001取得には手続きが複雑で時間と費用がかかり、中小企業では敷居の高いものです。

そこで中小企業でも取組みやすい環境経営の仕組みとして、日本企業に対し環境省が平成8年からスタートさせたのがエコアクション21です。

大企業と取り引きする際に、ISO14001取得が前提となる場合も多く、その代替えとしてエコアクション21は広く知られたものとなっています。

ISO14001は無理。
でも環境
経営を対外的に公示したい。
そんな場合にオススメなのが、中小企業のための「エコアクション21」なのです。

 

エコアクション21のメリット

  • 審査費用が約20~25万円(目安)と安い。
  • 要求事項が14項目と少なく、文書にひな形があり取組み易い。
  • 認証されるまでの期間は約8~10カ月位で早い。
  • 銀行等の融資が低金利で受けられる。
要求事項14項目:計画の策定で6項目(PLAN)、計画の実施で6項目(DO)、確認・評価で1項目(CHECK)、全体の評価と見直しで1項目(ACTION)、PDCAを回す上で要求される合計14の項目のこと。

 

エコアクション21の取得方法

審査・申し込みは地域事業局が行い、中央事務局が認定・登録をします。

取得後は2年ごとの審査が行われ、随時更新していきます。(1年後の中間審査あり)

導入に向けたコンサルティングは、地域事務局が紹介・斡旋してるので、まずは地域事業局に問い合わせましょう。

 

エコアクション21の取り組み内容

  1. 組織と活動対象を明確化する。
  2. 実施体制を構築する。
  3. 環境への負荷および環境への取り組みについて自己チェックを行う。
  4. 目標と計画を決める。
  5. 取り組み状況を把握する。
  6. 評価と見直しを実施する。

以降、2から6PDCAを回す。
これが取り組みの流れです。

簡単にいえば、まずは組織をつくり現状を把握する。
次に目標と計画を立てて実施し、定期的に確認しながら評価、必要なら計画の修正を行う…
といったPDCAを回していきます。
活動記録はしっかり残しましょう。

対象としては、二酸化炭素排出量、廃棄物排出量、総排水量、化学物質使用量などです。
事務局担当者は毎月このデータ取りが必須となります。

 

エコアクション21の具体的な取り組み例

エコ活動といっても、どんなことをしたらよいのでしょう?

難しく考える必要はありません。

環境負荷を減らす活動に大きい小さいはありません。

例えば、下記のようなものでもOKです。

  • 節電のため休憩時間は消灯する。
  • エアコンの使用、温度を時間を制限する。
  • 機械の点検でエアー漏れや油漏れを最小限に抑える。
  • 紙ごみやプラスチックごみを分別しリサイクルに回す。
  • 1回、構内とその周辺のごみ拾いを行う。

留意点として、成果が目で見てわかるよう数値化することで、昨年度と比較できるようにしましょう。
CO2削減量とコスト削減量がわかればベストです。

また、ネタはいくらでもあるのに、集計してなかったり、報告してなかったりでは勿体ないです。

活動内容が社内に周知されず、各部署の担当者ばかりが取り組んでいる…

そんなケースは避けましょう。

活動の意義と全員参加の意識づけが重要です。

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